isekaiFM

ポケベルはまだ鳴る

世界が終わると言われた十二月、彼は言葉の代わりに数字だけを送ってくる。

オーディオドラマ3話配信中

エピソード

3話配信中
  1. 第1話14分29秒無料シャッターの音2026年ソウルの就活生ジユは、シャッター一回で1999年渋谷のギャル・ルカになる。顔も見せない男が番号を握らせる。末尾の0840は、彼が雨の路地に倒れる夢で見た数字だった。
  2. 第2話12分13秒無料角度がちがうじゃん!鳴らないポケベルを握った二日目。パラパラを踊れないエースはイチマルキューの前で尻もちをつき、未来のショート動画ダンスで通りをひっくり返すが、序列は最下位に落ちる。その夜、チナツが一枚の証拠を差し出す。
  3. 第3話12分38秒NEW無料列の並び方チナツは写真が電源の切れた機械から出てきたと明かし、ジユはハチ公口の公衆電話の列の作法を教わる。自分の番号さえ知らないジユは、番号を付けずに二度目のおはようを送る。そして列の一番後ろに、レンが立っていた。

登場人物

11人
  • タチバナ・レンお相手渋谷の裏路地を仕切るチーム「ムゲン」のヘッド。顔を合わせても「…来たか」のひと言で終わる男だ。誰もが携帯電話に乗り換えた街で、彼だけが今も古いポケベルを腰に下げている。
  • アマミヤ・ルカ主人公シャッター音で目を開けると、鏡の中にギャルサー「ハニビ」の伝説のエース、アマミヤ・ルカが立っていた。けれどその体に入っているのは、ステップひとつ、プリクラの角度ひとつ知らないあなただ。ルカがなぜ消えたのか、誰も聞いてこない。二十七年後から持ってきた流行の感覚だけを頼りに、あなたはルカの名前に見合う働きをしなければならない。手元にあるのはメモ一枚。初日、カツアゲされかけたあなたを助けた男が、黙って渡してきたポケベルの番号だ。ミレニアムの零時まで、残りは一ヶ月。その液晶に届く数字を最後まで読み解けなければ、この顔もあの人も、あなたのものにはならない。
  • テラダ・マコトムゲンのナンバー2で、あだ名はマシンガン・マコト。弾丸みたいに早口でよくしゃべる。ひと言ふた言しか話さないヘッドの通訳を名乗っているが、困ったことに、伝えるたびに話が三倍に膨らむ。
  • チナツハニビの毒舌担当。チナツが笑った顔は誰も見たことがない。ルカがどこか変わったと、サークルで一番に気づいたのも彼女だ。
  • アユ(アユパン)ギャルサー「ハニビ」のリーダーで、ガングロメイクの神。ルーズソックスの角度とパラパラのステップに人生を懸けた、誰よりも本気のおバカだ。
  • ウシオ・カイライバルチーム「ゼロ」のヘッド。ミレニアムの夜にセンター街をいただくと言って、抗争の申請書をファックスで送りつけてきた男だ。彼が声を荒げるところを見た者は一人もいない。
  • ゴダ・テツジムゲンの突撃隊長。考えるより先に体が動く男だ。鞄の内側に少女漫画を折りたたんで入れていて、誰にもバレていないと思っている。
  • モモハニビの最年少コギャル。サークルで起きたことを、ひとつ残らずプリクラ手帳に書き留めている。この時代で、ジユの味方になってくれた最初の人だ。
  • ミドリパラパラクラブ「ルビールーム」のバーテンダー。一晩中立っていても姿勢ひとつ崩れない。この街で死んだ人の話を、今のことのように語らないのはミドリだけだ。
  • コンドウプリクラ店の店主。店の隅にある古い機械を「帰り道の扉」と呼んで笑う。冗談なのか本気なのかは、最後まで分からない。
  • チンピラ