
5人組ボーイズグループ『白夜』の契約書で、本当に効力を持つ条項はたったひとつ。第七条、恋愛禁止だ。破ったメンバーは違約金三十億だけでなく、ステージもチームも名前もすべて失うという噂がある。事務所のリスク管理チームで監査官を務めるイレの仕事は、その条項を守らせること。ところが、デビュー7年目のリーダーでメインボーカルのソン・ウジンと毎日同じ廊下ですれ違ううちに、イレは条項とは別のものを守りたくなっていく。彼が完璧なふりをするたびに見える小さなほころびに、気づいているのはイレだけだ。条項は二人を引き離せと言う。けれど夜が来るたび、答えは揺らいでいく。
第4話からは星のかけらで開きます。一度開いた話は、いつでも読み返せます。
第1話約15分無料アラームを止めた手午前二時、見知らぬ体で目覚めたイ・レの手が、アイドルのリーダーの外出アラームを先に止めてしまう。恋愛禁止条項を見張る監査官になった彼女は、その人の専属スタイリストとして潜り込む。
第2話約13分無料監査官正体が知られた翌日、ソン・ウジンは丁寧すぎるほど丁寧に、イ・レをいない人のように扱う。イ・レはひとりで衣装の動線表を描き直し、早替えを十二秒に縮める。そして彼が担当の交代を願い出て、断られていたことを知る。その夜、彼は自分から条件を出す。隠れて見ないでください。僕の目の前で、と。
第3話約13分無料宿舎待機あの人が自ら選んだ宿舎の廊下の椅子に座ったイ・レは、カメラに映らない七歩を測り、この体の足がその道をすでに知っていることに気づく。
第4話約14分20冷めないうちに午前二時、あの人はイ・レの目の前で非常口を押し、アラームは彼女のスマホで鳴る。今度は手ではなく自分で選んで止め、後を追うが、階段はカン・テオが塞いでいた。戻った椅子の上には、熱い缶コーヒーとメモが一枚。
第5話約13分20読点のその先報告の締め切りの朝、イ・レは非常口のセンサーをひとつ緩めて「故障」を作り、室長の前で初めての嘘の記録を書く。室長は信じないまま受け取り、その報告書のコピーはソン・ウジンの手に渡っている。
第6話約12分20三秒事前収録が止まった三秒、イ・レは笑顔の消えたあの人の顔を見て、イヤモニの線をピンで留めて舞台へ送り出す。あの人は初めてため口で「お前だけが見た」と言うが、襟の中に入ったイ・レの指はもう撮られ、記者の手に渡っていた。
第7話約11分20半拍
第8話約13分20四時四十分、食事
第9話約16分20三番の裏
第10話約14分20三本目の路地