第1話アラームを止めた手14分22秒

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このエピソードの始まり

台本の冒頭

自分のベッドで目を閉じて、開けただけ。なのに、蛍光灯がうなっていた。うちに蛍光灯なんて、ないのに。

壁一面が、全部モニターだった。宿舎の廊下のカメラの画面だけが、赤く点滅していた。

考える間もなく、手が先に動いた。カチッ。赤い画面が、青に戻った。

イ・レなに……私、いま何を止めたの?ここ、どこ?

見下ろした手が……私の手じゃなかった。モニターに映る顔も、知らない女の人だった。頬をつねっても、痛かった。息が、できなかった。

イ・レ初めて見るボタンなのに……この手は、知ってる。知らない記憶が、指先にだけ残ってる。七年間、午前二時になるたび、この手がこれを止めてきたって。……誰のために?

画面の中で、フードをかぶった…