涙の錆

第6話 踏み石の上の斧たち

代金を書くのを先延ばしにして市場へ行ったエラは、一年のあいだ誰もニックを探さなかったことと「お代は、のちほど」と書かれた緑の紙を知る。帰りのイラクサの野原で、降りだした雨を彼女は自分の背中で受け止める。