


第3話宿舎待機12分53秒
次の日の朝。六時を過ぎても、手首は静かだった。ショーケースまで、あと六十八日。
歯を磨いていたら、電話が鳴った。画面には、チャ・イギョン室長の名前が出ていた。
チャ・イギョン監査官。本日付で、宿舎待機に配置しました。
チャ・イギョンソン・ウジンさんからの要請です。条件がついています。見える場所。
あの人の言葉も、室長の口を通すと、温度が全部抜けて、ただの用件になってた。
チャ・イギョン宿舎の中では、肩書きを使いません。メンバーには、スタイリストチームの新人が待機につくと伝えてあります。
チャ・イギョン待機日誌は、毎朝まとめて持ってきてください。
チャ・イギョンそれから、おととい未明の、廊下のアラームの件。金曜の朝までに持ってきてください。
イ・レ……はい。
室長は、ずっと口…